ソーシャルメディアの誕生により、患者様が接点を持てるメディアが多岐化したため、患者様同士でも繋がることができるようになりました。
それにより、従来のような一方的に情報を発信するのではなく、患者様のニーズに沿ったコンテンツ提供が集患に必要となりました。
そのような効果的なコンテンツを提供する上で、クリニックと患者様の集患接点となるメディアを3つに分類したのがトリプルメディアです。
その3つとは「ペイドメディア」・「オウンドメディア」・「アーンドメディア」になります!
それぞれの特徴は!
「ペイドメディア」とは
ペイドメディアとは、ペイド(paid)の名の通り広告費が発生するタイプの広告メディアのことを指します。
代表的なものとしては、テレビ・新聞・看板などのマス広告、バナー広告やテキスト広告などのインターネット広告が挙げられます。
いずれも広告費をかけて「広告枠」を購入するという見方をすることが一般的ですが、実は購入しているのは「ターゲットとの接点」で、認知を獲得するためには効率的なメディアと言えます。
ペイドメディアのメリットは即効性がある点と、多くの人たちへメッセージを伝えることができる点が挙げられます。
広告の視聴数がある程度担保されており、情報の拡散性が高いため効果を感じやすいメディアです。
ペイドメディアでは多くの場合、不特定多数の人に対して受動的にメッセージを伝えます。
これによって今まで自院のことを知らなかった人たちに認知を促すことができ、新規患者の獲得に貢献することが可能です。
ペイドメディアのデメリットは、病院やクリニックからの一方的なアプローチになってしまうケースがある点です。
多くの人はペイドメディアを目にすると「広告」と認識するため双方向的なコミュニケーションを取ることは困難で、ペイドメディア単体では信頼関係の構築は難しいとされています。
「オウンドメディア」とは
オウンドメディアとは、病院やクリニックが所有(owned)するメディアのことを指します。
代表的なものとしては、ホームページ、ブログ、SNSなどが挙げられます。
これらは患者さんに対して病院やクリニックの公式情報やメッセージを伝えることが目的ですが、その信頼性の高さから、与える影響が大きいことが特長です。
また、インターネット上の情報に限らず、医院の案内サインやパンフレット等もオウンドメディアと言えます。
オウンドメディアのメリットは発信する情報を病院やクリニックが自ら操作・編集することができることです。
また、基本的には費用がかかりません。場合によってはホームページの管理費や修正費がかかる場合はありますが、ペイドメディアと比べて遥かにローコストです。
オウンドメディアのデメリットは、それ単体では認知を広げることが難しい点です。
特に病院やクリニックの名前を知られていない人からのアクセスは見込めず、情報の拡散性という点では限定的です。
「アーンドメディア」とは
アーンドメディアとは、病院やクリニックが直接コントロールすることができないメディアのことを指します。
代表的なものとしては、第三者からの評価が書き込まれるブログやSNSが挙げられます。
若年層から中年層ではGoogleのクチコミやTwitterの書き込みを物事の判断材料にする人が多く、影響が大きいメディアです。
オウンドメディア、ペイドメディアを効果的に利用し、患者さんに満足度の高い医療を提供する。そして、アーンドメディアから良い評価を得ることができれば、次第にトリプルメディアが好循環を引き起こし、選ばれる医療機関になることが可能になります。
ぜひ「トリプルメディア」をうまく活用してください。
中部医業(クリニック)経営サポート 安藤徳男