クリニックの開業を考えているのだが、本当に患者さんは来てくれるのだろうか?
このブログでは以下の2点の限ってお話をいたします。
- 開業前にやるべきこと
- 開業時に陥りやすいこと
まず開業前にやるべきことの一番は土地の選択です。
開業地の選択を間違えますと、どんな施策を講じようが集患が困難になります。
- 都市型オフィス地域
- 近隣商業地域
- 郊外住民地域
- 幹線道路沿い
と様々なタイプがありますが、以下の留意点を挙げてみます。
1)人の流れを考慮すること
距離が同じでも近く感じるところと、そうではないところがあります。ターミナル駅、駅前メイン通り、ショッピングセンター・金融機関・公共施設などの近隣。
2)周辺の環境も考慮すること
診療所にそぐわない立地もあります。
3)駐車場が十分に確保できること。
都市型ではむずかしいですが、住民地域では重要な点です。1台の幅もなるべく広く取りましょう。
4)できるだけ目立つところ
将来、競合する医療機関ができてもいいように考えておく。
また街路樹で看板が見にくいところが避けたほうがよろしいでしょう。
5)入口側の道路が診療圏を分断しないところ
診療圏が分断されると、道路の反対側からの来院が期待できないため。
6)近くの医院の状況をよくつかむこと
患者が多い理由、少ない理由などもつかむ必要があります。
開業地の徹底的なリサーチをして集患の見込まれる土地を見つけてください。
集患対策はこの3つ!
◎ホームページによる先行認知
大切なのはホームページを立ち上げる時期と閲覧者を増やす対策を行く事です。
ホームページのアクセス数を増やすには時間がかかるため開業が決まったら、なるべく早い段階で作成にはいりましょう。
ただホームページを作っただけでは、アクセスは集まりませんのでSEO対策をしっかり行う必要があります。
最近ではSEO対策だけではなくMEO対策やGoogleマイビジネスなども活用も必要です。
◎オフライン(看板)で地域住民に訴求
ホームページを立ち上げたものの、そもそも院名や開業場所が知られていませんので検索すらしてもらえません。
一番早く住民に認知してもあるには、やはり看板が最も効果的です。
電柱広告・屋外広告・交通広告などさまざま媒体がありますが、クリニックに効果がある媒体を選んで
まず3年は掲出いたしましょう。
◎接遇教育
一度来院した患者さんに気に入られ、かかりつけ医になってもらうことが来院患者を増やすコツです。
そのためには患者さんが気持ちよく帰ってもらうサービスが必要です。
スタッフへの接遇教育は非常に大切なポイントとなります。
詳細は当会のセミナー 2023年5月23日の「接遇マナー」をご覧ください。(※有料メンバーのみ閲覧可能)
開院時に陥りやすいこと
開業医が失敗しやすいことは2点あります。
◎コンサルタントへ丸投げ
開業コンサルタントは開業させることが仕事です。開業準備していますと開業することがゴールに見えてしまいますが
本来のゴールは「院長が理想としている医療の安定した提供」です。
決してコンサルタントに丸投げをせず、ご自身の目で何事も確認をし、経営・集患についてしっかりとして意思をもって
準備に入ることをお勧めします。
◎広告費投資への躊躇
開業には多額のお金が必要となります。どうしても金額を圧縮したい気持ちはわかります。
しかし広告はある程度費用をかけないと中途半端な露出となるだけで効果がでません。
初速で失敗しますとすべてが無駄になる可能性もあります。
必要なことには思い切った投資が必要です。
必要な集患対策を講じ、院長がイメージする医療サービスを実現しましょう!
中部医業経営サポート 安藤徳男